効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

面白いスピーカー

面白いアイデアを商品にしたなと感心した。山形県にある各種のコイルを製造している後藤電子が、天板から音が出るテーブルを開発した。今年からネット通販などで販売を始めるそうだ。従来のスピーカーが不要となるために空間を有効利用できる。喫茶店などで各テーブルから音楽を奏でることも可能となる。電話会議やプレゼンテーション用にも使えるだろう。場所によって聞こえ方が違うという問題も解消できる。同社はスピーカーに組み込むボイスコイルの大手メーカーだが、スピーカーに使われる技術を応用して天板の表面を振動させて音を出す。天板下に小型のねじ型ボイスコイルやアンプ、電源、近距離無線規格のブルートゥース送受信機を埋め込んでいる。バックグラウンドに使う音楽だけでなく、パソコンやスマートフォンなどを無線で接続すれば、テーブルそれぞれで音楽などを楽しめる。音質はどの程度のものか分からないが、それほど高音質を望まなければ、テーブルだけでなく他の家具にも応用できるだろう。特許を申請したそうだ。
音の出るテーブルは小さいもので10万円弱、大きな応接テーブルでは約20万円というから、家具としては高いが、使用目的によっては意外に大きな効果を持つ商品となるかもしれない。また、これを逆にすれば、音で天板を振動させて発電し、蓄電池の充電ができるかもしれない。ただし可聴周波数を外れた音を使わないと喧しいだろうが。