効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ガスコージェネ

今日の奈良は上天気。暑くもなく寒くもなく、このような天候が続いてほしいもの。
2日前の電気新聞が報じているが、日本ガス協会の鳥原光憲会長は4日、都市ガス仕様のエネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)の全国累計設置台数が9月末時点で2万5900台に達し、2012年度末には3万4400台となる見通しだという。11年度末は1万9400台、10年度末は7700台だったから、これまでの設置量に匹敵するものが1年間で設置されることとなる。現在の電力供給の状況から見ると、この設置スピードは来年度も継続されるだろう。LPG仕様のものも増えているようだ。日本再生戦略の「2030年に530万台」を実現するにはまず価格をもっと引き下げる必要はあるだろう。停電時も稼動できる仕様が今年度からできたから魅力は高まっている。
また、2012年度は東京、大阪、東邦の大手3社だけで事業用コージェネの新設が約23万キロワットに達する見通しのようだ。日本ガス協会のホームページの数字では、2010年度末の累積設置容量が家庭用燃料電池の10万キロワット足らずを含めて450万キロワットほどで、事業用はここ数年ガス価格の上昇で全く延びなかったものが、一転して急増することになる。政府の後押し政策もあるから、上昇テンポは家庭用燃料電池と同じように維持されるのではないか。ガスエンジン・タービン発電機メーカーの製造能力にも支配されているようだが。メーカーは製造能力増加に向けた投資には慎重だと聞く。
コージェネのような需要端での発電が増加すれば、日本全体の発電規模に占める比率も高くなる。電力供給の安定化に貢献するのだから今後の動向から目が離せない。