効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

アイドリング・ストップ

最近使うバスの殆どでアイドリング・ストップが出来るようになっている。これは搭載している蓄電池には大きな負担となる。エンジンをスタートするために電気モーターを回転させなければならず、その時に必要な電流は非常に大きくなる。しかも信号毎、停留所毎にエンジンが自動的にストップするのだから、その間電池に貯まった電気の容量が減っていても充電ができない。その対応として従来の蓄電池を多く取り付けると重量が増えて,それだけ燃費が下がる、あるいは二酸化炭素排気ガス中の汚染物質が増えてしまう。ここにも地味だが重要な技術開発が組み込まれているはずだ。
GSユアサが中国の天津市南港工業区に自動車用鉛蓄電池の工場を新設する。生産能力を2倍に増強するそうだ。同社の予想では、中国の自動車産業において、産業の成長と排出ガス規制強化に伴ってアイドリング・ストップ車両や低燃費車両といった環境対応車の需要が拡大する。そのため、電池の耐久性向上や電池容量の増強のニーズが生じる。例えば、アイドリンクストップ車の始動回数の増加に耐えられるようにするだけでなく、エンジン停止中に車載設備への電力供給にも必要となるためだ。ここでも鉛蓄電池がまだ使われているのは心強い。安易にリチウムイオン電池に切り替えるのでなく、鉛蓄電池の性能向上で対応しようとしている。まだまだその余地があるとすれば、日本でも家庭用などにも使えるようになるかも知れない。