効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原発使用済み核燃料

経済産業省が、原発の使用済み核燃料を地中に埋めて廃棄する「直接処分」に必要な技術などの研究開発に着手する方針を固めたと報じられている。2013年度予算の概算要求で、関連費用を初めて盛り込むという。使用済み核燃料は全量再処理して、プルトニウムを得て高速増殖炉での核燃料にする再利用を前提とする核燃料サイクル政策を採ってきたために、直接処分に関する研究開発はこれまで全く触ろうともしなかった方式だ。高速増殖炉もんじゅは何とか修理ができたそうだが、これはあくまで実証プラントだし、六ヶ所村に建設中の再処理プラントはトラブル続きでいつ稼動を開始するか分からない状況にある。そのため、東京電力福島第1原発事故を受けたエネルギー政策見直しの中でこの直接処分を具体的に検討せざるを得なくなったものだ。ある程度温度が下がった使用済み核燃料をキャスクに入れて貯蔵するのが最初の段階だろう。どこに貯蔵するかがまた問題となることは間違いない。橋下市長が確か受け入れを考えると言ったように記憶しているが、具体化すれば大きな反対が出るだろう。しかし、直接処分方式が具体的に検討されると言うことは、当面原発に頼らざるを得ないし、既に積み上がっている使用済み核燃料もあるから、ある意味で避けられないことだと思う。
昨日でロンドンオリンピックも終わって、テレビの番組もかなり静かになった。まだ祝賀番組はあるだろうが、番組が通常から大きくずれることがなくなるのは有り難い。いまAmory LovinsのReinventing Fireを翻訳出版の作業中で、先週はゲラ校正の段階に入って時間を大きくとられた。そのため落ち着いてオリンピック番組を楽しむ余裕がなかったというのが本当のところだ。来週には再ゲラ校正がくるから、まだ気は許せないが、一つの峠を越したという感じもある。今朝朱入りのゲラを宅急便で送り,明日の午前中にという指定をしたら、お盆の帰省ラッシュが始まるので輸送トラックが動けない可能性もあって、遅れるかもしれないと言われた。明日中に出版社に届かないと困るが、何とかなるだろうと思うしかない。