効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道と本州を結ぶ海底送電線

「Jパワー、本州・北海道間に予備の送電線、年内にも運用開始、冬の需給逼迫に備え」という今日の日経の記事タイトルを見て、北本連系線の容量を拡張するのかと思ってしまった。だがそうではなかった。最近トラブルがあってこの連系容量60万キロワットが半分になったことが二回ほどあるが、このようなことがこの冬にあると、北海道で電力が不足するときに本州側から電力を不足なく融通することが難しくなる可能性がある。北海道では暖房に使われる電力が多くなるので、冬に電力需要のピークが出る。そのピーク時にいま泊原発がいつ再稼働するか見通しが立たない北海道電力管内で、発電所が故障して止まったりすれば、自前の発電だけでは不足するかもしれない。それに備えての話だった。連系容量は増えないが、既設の交直変換装置を結ぶことになるはずだから、この新設される予備海底電線は多分いま敷設されているものと同じ高圧直流送電線になるだろう。だとすると、将来交直変換装置を将来増強するときへの備えが一部できることになる。投資の分散もできる。将来の系統強化に向けた一つの動きだと考えても良いだろう。