効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

使用済み核燃料

今日の産経新聞の記事をネットで見て矢張りと思った。青森県六ケ所村にある日本原燃の使用済み核燃料貯蔵施設内で、燃料プール(27×11×12メートル)に原発の燃料棒を束ねた「燃料集合体」が沈められている。この施設では使用済み核燃料中のウラン3千トンを貯蔵できる。だが、平成10年に始めた全国の原発からの受け入れで、今年3月末で2919トン分が埋まったそうだ。この数字から見る限り、これ以上の受け入れは物理的にできない。現時点で再処理工場が稼働できていないし、その見込みも立たないのだから、使用済み核燃料のはけ口がないということだ。稼動できれば年800トンの処理ができることになっているそうだが、当面減ることは考えられない。だとすると、現在稼動可能な原発所内に一時保管されている使用済み核燃料の量も減らないから、間もなく所内に保管できる限界に来る原発も出てくる。再処理なしに直接埋蔵することも検討されているが、適地を見つけるだけでも数年以上かかるだろう。日本の原発は稼動できなくなりつつある。再稼働にもこの一時保管余力の要素が入ってくるだろう。
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