英国がこのほど、再生可能エネルギーの導入を促進する固定価格買取制度（FIT）の買取価格を改定した。再生可能エネルギーだけではなく、2kW以下のコージェネレーション・システムからの電力の買取価格も設定されている。全体に買取価格は今後に向けて下がる方向になっているが、それぞれのエネルギー源に対応した買取価格が設定され、中には上げられているものもあって、長期的に事業性があるように考えられているようだ。日本がこの7月に行う買取価格の具体化にも大いに参考となるものだと言える。英国のFITの具体的数字を若干紹介する。Year 1、year 2、year 3に分かれていて、year 1は2011年、year 2は、2011年の9月あるいは2012年の3月を境にして2011年の数字が2012年に向けて変わっている。中間期の価格設定になっているようだ。Year3は2012/13を対象とする。簡略化するために、year2は省略する。価格の単位はキロワット時あたりのペンス。
Year 1 Year3
250kW以下の消化ガス 12.7 14.7
250kW超で500kW未満の消化ガス 12.7 13.6
500kW超の消化ガス 9.9 9.9
15kW以下の水力 21.9 21.9
15kW超、100kW未満の水力 19.6 19.6
100kW超、2MW未満の水力 12.1 12.1
2MW超の水力 4.9 4.9
2kW以下のコージェネレーション
（上限30,000ユニットまで） 11.0 11.0
4kW以下の太陽光発電 39.6 21.0 （高位価格）
(新設建物設置) 〃 16.8 （中位価格）
〃 9.0 （低位価格）
4kW以下の太陽光発電 45.4 21.0 （高位価格）
(既築建物設置) 〃 16.8 （中位価格）
〃 9.0 （低位価格）
4kW以上、10kW未満の太陽光発電 39.6 16.8 （高位価格）
(系統連系のもの) 〃 13.4（中位価格）
〃 9.0 （低位価格）
(中略)
250kW以上の太陽光発電 32.2 8.9
1.5kW以下の風力発電 37.9 35.8
1.5kW超、15kW未満の風力 29.3 28.0
15kW以上、100kW未満の風力 26.5 25.4
100kW超、500kW未満の風力 20.6 20.6
500kW超、1.5MW未満の風力 10.4 10.4
1.5MW以上の風力 4.9 4.9
若干を省いたが、きめ細かく設定しているのが伺える。
また、最後に売電のための接続料だと思えるものが、全てに対して3.2ペンス掛けられている。
コピーミスもあるかも知れないので、確認したい向きはこのアドレスから。
http://www.ofgem.gov.uk/Pages/MoreInformation.aspx?docid=30&refer=Sustainability/Environment/fits&utm_source=Ofgem+Website+Mailing+List&utm_campaign=44a34a04c7-Ofgem_Email_Alert2_15_2012&utm_medium=email
