効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ライフスタイル

今日の朝刊の漫画になるほどと思った。若い女性が長い黒髪をばっさりと落として、おかっぱにしてしまったのを見て、ある男性が、失恋か、と言ったのに対して、いやあれは節電ファッションだ、というものだ。長い髪を洗うと、乾かすのにドライヤーを長時間使わなくてはならないのに対し、おかっぱだとすぐ乾く、というのが落ちだった。この女性が誰かに強制されたのではなく、納得して髪を切るというような行動が一般化すれば、エネルギー消費量は着実に減るだろう。これがファッショナブルな行動だとして評価されれば言うことはない。
いま水で洗えるスーツがよく売れていると聞く。これはドライクリーニングに出さなくて良いからコストと手間が省けるということが理由だろうが、もしこれがスーツの主流となれば、洗濯屋は困るかもしれないが、エネルギー消費とすれば大きく下がることになるだろう。洗濯屋は困ると言ったが、先の短髪が主流となると美容師業界も影響を受けることになる。一つ一つを見れば、取り立てて言うことがない施策も、まとまると業界として対応を考えないといけない事態にならないとも限らない。
いまLEDが照明の主流になりつつある。少なくとも業務用分野ではそうだろう。それが電球のトップメーカーに白熱電球生産中止という決定をさせたというのにはその当時驚いたが、流れをよく読めば至極当然の結論だったのかもしれない。
節電が大きなビジネスの源になっている。ここにはまだ誰も気がついていないビジネスの種が一杯あるように思う。そして、それを早く見つけたところが世界で仕事をできるようになるだろう。これまで日本にそのような事業分野が育つ余地がなかったが、一転して早く育たないと日本社会が成り立たなくなっている。アイデアの競争だ。どこが成果を世界商品にすることができるだろうか。