効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

取材が記事になった

数日前、「週間現代」から突然電話がかかってきた。東日本大震災の後の原発事故で、東電が供給力不足になっていることについて、自然エネルギーやエネルギー効率化で解決できるかどうかを聞きたいと言うことだった。かなり長い電話取材で、その翌日にも追加取材などもあった。それが今日発刊の号に出ると聞いていたので、大阪へでかける途中に購入した。震災特集みたいで、日頃のこの雑誌の雰囲気とはかなり違っていた。ずーっと読み通したが、自分のコメントを発見できなかった。まったく無視されたかと思いながら、関連の深そうなページを今度は注意しながら見ていったら、最後の方の176〜7ページに名前が出ていて、結局3カ所に自分のコメントを出して貰っていた。原発は発電コストが安いということへの反論、日本の電力供給構造の特異性、そして、スマートメーターの設置を促進すれば、即効性はないが需要抑制はできるだろうということ、の3点で記事になっている。自分が表現したとおりではないが、概ねうまくつまんで書いてくれている。取材記事というのはよく意に反することがあるので若干の懸念もあったのだが、今回は言いたいことを表現してくれていて良かった。
数日前にここで、地震によって東北電力の系統も被害にあって、福島原発への電力供給が止まったことが今回のトラブルの原因の一つではないかと書いた。ところが、友人から、東北電力の管内に福島原発Iはあるのだが、東京電力の設備であるために、東北電力からの電力は接続されていなかったそうだ。各電力会社は管内への電力供給には全面的に自己責任だと言うことは分からないでもないが、安全性確保に必要なバックアップ電力についても完全な自己責任になっていたのだ。だから非常用発電機しか頼れるものはなかったのだ。日本の電力供給構造を根本から見直さないと駄目だと思う。