効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

過給器に発電機

新聞のコピーを見ていたら、面白い技術開発を見つけた。8月23日に三菱重工が発表したもので、船舶用のディーゼルエンジンターボチャージャー(過給器)に発電機を内蔵したハイブリッド装置だ。過給器は、エンジンの燃焼排ガスが持つ高い圧力を使って圧縮タービンを回して、エンジンに供給する空気の圧力を高めてやって燃焼効率を上げ、加速性を高めるものだと理解している。スポーツカーなどに使われるし、最近では軽自動車にもついていることがある。この空気を圧縮するタービンの軸に発電機を取り付けたのだろう。一基あたり最大754キロワットの出力だというからかなり大きい。エンジンに3基過給器がついているから、これで発電された電力で船の居住区や航海中のシステムの電源になるという。実証実験の後2013年から本格販売することになる。
船舶用のディーゼルエンジンは長い歴史があるから、全てに渡って効率化の検討は済んでいると思っていたのだが、知恵は絞れば幾らでもあるということがこれで分かった。何でもこれで終わりはないと言える。昔検討したけど無理だったという言葉は使わないことにしよう。自動車用の過給器に応用することは無理なのだろうか。