効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■自動車の排ガスで発電

 自動車は社会の必需品で、次第に電気自動車や燃料電池自動車が増えるようになってはいるが、当面は燃料でエンジンを回すこれまでの方式が継続されることは確かだ。それはハイブリッド自動車でも同じことだろう。自動車の熱効率を見ると、実投入した燃料エネルギーのうち、走行という本来の機能に使われる割合(熱効率)は高くても4割強にすぎない。ターボチャージャーで拝気圧を使っている例はあるが、その台数は少ない。自動車業界は熱効率を50%まで高める目標を掲げているそうだ。10%上げるのは簡単な話ではないが、それに取り組む企業があるようだ。報道によれば、自動車の改造部品などを製造するエッチ・ケー・エス(HKS)は自動車の排出ガスを使って発電する「ターボジェネレーター」の実用化を進めている。これまで捨てていたエネルギーを活用できるためエンジンの高効率化につながる。ハイブリッド車(HV)向け次世代部品として自動車メーカーも関心を示しており、2022年の納入開始を目指すとのことだ。エンジンの出力を上げるために使うターボチャージャー(過給器)で培った技術が応用される。

 自動車に対する環境規制が世界的に厳しくなるなか「効率の悪いエンジン車は近い将来、規制をクリアできなくなる」(水口大輔社長)。エンジンの高効率化は避けて通れない道だという認識をしている。自動車に使われる化石燃料の量は極めて大きいし、世界で使われているだけに、この技術が採用されて普及すれば、地球温暖化防止にも貢献する。排気量1000cc(小型乗用車クラス)のエンジンの場合、研究中の第3世代(水冷式)では6キロワットの発電が可能で、開発を担っている第3開発部の小林優氏は「熱効率に換算すると2ポイントほどの改善になる」と話す。最終的には8キロワットを目標にしている。もしこれの後取付ができれば素晴らしいが、底まで期待するのは酷かも知れない。こうした性能面の開発をあと1年強で終え、21年には量産準備に入りたい考えだ。価格は未定だが、現在の過給器並みに抑えて普及価格帯のHVへの採用を目指す。これまでこのような着眼をしなかったのがおかしいのかも知れない。

 

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