効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LED照明

今日の日経夕刊のトップ記事がLED電球普及加速と報じている。8月には販売数量に占める比率が2割に達すると予想されている。こんなに早くLED電球の販売が加速しているのは、7月の平均単価が約2900円と1月から2割以上下落したということもあるが、やはり電力消費が蛍光灯よりも少なく、色調も上手に開発されて照明として実用に耐えられるようになったことが大きく貢献しているだろう。そして、電球タイプの取付ソケットも小さい口径のものも商品化されて、デザイン的要素も工夫できるようになってもいる。しかし、日本の家庭で使われている円形のサークル蛍光灯はそれほど簡単にLED電球と取り替えは難しい。器具全体を取り替える必要もあるからだ。
いま直管型の蛍光灯と取り替えることのできるLED灯が問題になっている。そのまま従来型の蛍光灯と取り替えられるように見えるが、器具本体の中にある部品を取り替える必要があるものもある。その見分けが素人には難しい。細い直管の中に調整器が入っているものもあるから困る。一方、照明器具自体の中にある調整器を取り替えたり外したりすると、器具自体の安全保証が失われる。何かが起きたとしても器具メーカーの責任を問うことはできなくなる。
LED照明が実用化するのが少し早すぎるような気がしないでもない。LEDは半導体の一種。直流で作動できれば良いのだが、いまは交流を直流に変換しないと使えない。一方、スマートハウスとか、ゼロエミッションハウスなど、直流を使う建物がこれから普及しようしている。そこで使われるLED照明は、現在商品化しているものと違ったものとなる可能性がある。新たな商品開発が必要となるということは、何か遠回りをしているように思える。LED照明が地球温暖化防止策として有効であるのは明らかであるだけに、その開発に時間の無駄がないようにと願っている。