効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

都市再生機構の動き

独立行政法人都市再生機構(UR)は11日、2020年度までに二酸化炭素(CO2)排出量を年間で約2.7万トン(10年度と比べて1〜2割)削減すると発表した。約100万個の蛍光灯をエネルギー効率の良い発光ダイオード(LED)照明に切り替えたり、約7万台の給湯器を省エネ型に替えたりして排出量を抑制するという。
これには共用部分の照明にLEDを使おうというのが主力であるようだ。最近直管型の蛍光灯タイプのLEDに標準仕様ができて、従来の蛍光灯に間違って差し込んだりできないようなデザインにもなっているらしい。まだ手にとって見たことはないのだが、展示などで点灯しているのを見ると、まだ点照明の特徴がまだ顕著で、直視するとまぶしさがある。この点から品川近辺の街路灯をLEDに取り替えようという計画が取りやめになっている。勿論、価格が高いと言うこともあるが、住民の意見を聞くと結局蛍光灯の方が良いということになったそうだ。蛍光灯をLEDに取り替えると、エネルギー効率は上がるとはいえ、白熱電球を蛍光灯に取り替えるような効率アップはできない。品川の住民は、光の快適性の方を選択したようだ。
都市再生機構の場合、自分たちが保有したりこれから建設する建物の照明をLEDにするので計画実施は簡単だろう。だが、住民から見れば常時接触する照明だから、エネルギー効率の高さだけで計画を推進するのはあまり望ましいことではないような気がする。専門家の意見を聞いても、LEDはまだ未完成の照明だという人が多い。ただ、LEDに情報データを送る機能をつけて通信ネットワークの一部に使うことは難しいことではないから、そのような機能を使って防犯などの付加機能の利点を加えて納得して貰うべきだろう。