効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

アイスランド

アイスランドの火山爆発による影響はまだ続いている。欧州地域を飛行機が飛べないのだから当然だが、航空会社の株価が軒並み下がっているという。再建途中の日本航空にとっても手痛い打撃になるかもしれない。
そのアイスランドは火山国であることから地熱発電の盛んなところだ。電力源の約2割を地熱発電で賄っている。三菱重工業は15日、アイスランドレイキャビクエナジー地熱発電ビジネスを協業することで覚書を締結し、東京都港区のアイスランド共和国大使館で調印式を開いた。これまでもレイキャビクエナジー地熱発電プラントや機器の供給を行ってきたが、両社は今後、世界規模での地熱資源の開発、検証から発電設備の製造、運営までトータルで取り組む。三菱重工はこれまで、レイキャビクエナジーなどを含めたアイスランド向けに15基の地熱発電プラントを納入した実績がある。
日本にも地熱の潜在量は多いのだが、前にも書いたように、その多くが国立公園や温泉施設地域にあるために、掘削自体に反対が出て潜在量を生かせていない。インドネシアにも地熱が多いので、今回の協力関係はこの国でまず実現するのかもしれない。石油輸出国だったインドネシアはその地位を守ることはできていないし、天然ガスも国内用に使う量が増えて輸出に回せる量を削る方向に向かっている。もしインドネシア地熱発電が多く開発されれば、それだけ日本向けの天然ガスを確保できることにもなる。ただ、地熱発電の規模は、全世界を合わせてもまだ300万キロワットほどにしかなっていない。これを2倍に持って行くのはかなり難しいだろう。ただ、地熱発電再生可能エネルギーだが、風力や太陽による発電と異なって、一定出力を維持できるという利点がある。これを変動する自然エネルギーとうまく組み合わせることができれば面白いだろう。