効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自然の怖さ

東京から帰りの新幹線の中で、テロップニュースにずっと流されていたのが、アイスランドで起きた火山の噴火から流れた火山灰のために、欧州で2万数千便の飛行機がキャンセルされたということだった。空を漂う火山灰は欧州全体に広がっているようだ。その流れ次第では日本からロシアへの飛行機も飛べなくなる可能性がある。経済に与える影響も巨大なものとなるだろう。噴火は止まったのだろうか。もし噴火が継続して噴煙をあげているとすれば、ここ当分飛行機は飛べないし、飛べない範囲も広がり続けるだろう。これに人間が航空機技術で対応する術はない。陸上か海上交通手段に頼らざるを得なくなる。空に小さな粒子が留まっている限り、ジェットエンジンのブレードが破壊されかねないし、吸気管のフィルターが詰まってエンジンが止まるだろう。吸気管の問題はプロペラ式の飛行機でも起こるはず。ただ、ジェットエンジンほどの危険度はないだろう。
これは人間の文明に対する重大な警告かもしれない。高度な新技術ほど自然現象には弱いのかもしれないのだ。中国で大きな地震が相次いでいる。中国は原子力発電を何十基も建設しようとしているが、その建設予定地の地盤構造をどこまで調べているだろうか。地殻構造は、いままで地震がなかったからといって、これからも起きないとは誰も言えない。近くは絶えず動いて歪みをため込み、とんでもないところでそれを解放するからだ。その自然の力に対抗できるだけの安全度と持った原発が建設可能か、もう一度考える必要があるのではないか。