効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ユーグレナでお菓子

ついこの間(3月9日)ユーグレナという藻類が燃料になると書いたばかりだ。今日の朝日新聞に、このユーグレナの培養法を確立したと言われるベンチャー企業ユーグレナ」が、これをお菓子の原料にして「ミドリムシクッキー」を売り出して人気を得ているという記事が出ている。ミドリムシの学名がユーグレナだ。このクッキーは、日本科学未来館で22日まで開かれている「“おいしく食べる”の科学展」でお土産用に開発したものだ。地域振興も視野に入れ、石垣島に培養装置を作って大量生産しているクッキーで、一枚に2億匹のミドリムシが入っている。味もさることながら、「健康と環境にいい未来の食品」として注目を浴びているという。味もさることながら、ということは、人によって評価が違うということかもしれない。昨年11月から日本科学未来館で販売されていて、同館の定番「宇宙食」を上回る売れ筋商品だという。
適当な栄養分を含んだ培養池に太陽が当たれば繁殖するが、効率的に大量繁殖させるのに技術が必要なのだ。現在、東大本郷キャンパス内の大学発ベンチャー支援施設に研究所があり、光合成に必要な日照量や水質、気温など環境条件があう石垣島に培養装置を置いている。石垣島という場所を得たことが商品化のポイントなのだ。ここがクッキーだけの原料製造になっているのか、将来は燃料にも飼料にも使えるだけ大量の培養ができるのか、知りたいものだ。全部が可能だとすると石垣島に一大産業が生まれることになる。また、気候条件が同じ所を探すと、世界の食糧問題、燃料問題を解決できるだけのユーグレナ培養基地が作れるかもしれない。以前にユーグレナを家畜の飼料にする話しを聞いてはいたが、クッキーにまで使えることを知って驚いている。ユーグレナには特有の臭いがあると聞いたことがある。このクッキーはその問題も解決しているのだろう。これこそ世界に移植すべき日本初の技術ノウハウだ。頑張れ東大発ベンチャー