効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

相次ぐ大地震

チリでマグニチュードが8を超える地震が発生した。南米の地殻の構造にひずみが溜まっているようだ。日本にまで太平洋を越えて大波がやってくるとは想像もできない。津波警報が出されて、過剰反応だと批判する人もあるようだが、予想以上の高さの波が来る可能性もあるのだから担当組織が謝る必要はないだろう。
しかし、今回の地震の大きさを知って、人間はまだ地殻構造についてほとんど何も知らないということを再認識した。日本は地震国だから科学的知見が豊富だという人もあるが、どうもその認識は誤りだと思う。その前提で考えれば、日本に原子力発電所をこれからも増設するのは大きな疑問だとさらに思うようになった。原発の設計は予想する地震に耐えられるようになっているとはいえ、その予想が基本的にあいまいなものだとすると、日本に予想以上の地震が起きれば原子炉が破壊される可能性はある。普通の発電所であれば、発電が止まることによって停電が起きるのが被害だ。しかし、原発の中心部が破壊されれば、ほぼ永久にそこへは近づけないし、もし放射能物質が漏洩したとすれば、チェルノビルと同じように広い範囲で放射能汚染が起きることになる。それが絶対にありえないと言えないのならば、原発に代わる何かを考えなくてはならない。日本の電力需要の伸びはこれから大きくないとすれば、化石燃料をできるだけ効率的に使い、再生可能エネルギー利用を拡大することしかないだろう。そして、それでも地球温暖化ガスの排出抑制ができず温暖化が進むとすれば、それは仕方がない運命だと諦めることだろう。それなりの生物環境が再生されるはずだから、人類が絶滅することはないはずだ。もし放射能汚染が広く起きれば、人類だけでなく生物自体が滅びる可能性もある。
今日の夕刻、大阪の自然エネルギー市民の会でスマートグリッドについて話をすることを依頼され、何とか責務を果たすことができた。その後の懇親会で話に花が咲いて、何とかバスで帰ることができたが午前様。明日は東京へでかけなければならないので、そのためのエネルギーを失わないようにしないといけないと自戒している。