効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ゼンマイ式発電機

富山市にある東洋ゼンマイが、富山国際大学黒部川左岸土地改良区と共同で、農業用水を利用したゼンマイ式の水力発電装置を開発するそうだ。水量が少なくてもゼンマイを巻いてエネルギーを蓄え、定期的に発電できるようにする。2011年をメドに実用化し、観測装置の動力源などの用途を見込むと報じられている。この水車は富山地方に古くから使われてきた螺旋水車を使うようだ。水量は多いが流れはそれほど早くない数メートルの川に設置されて稼働しているのをだいぶ前に見たことがある。富山にはたくさんあって、川の水を田んぼにくみ上げるのに使われていたのだが、ディーゼルエンジンに駆逐されてしまったのだ。ゆっくり回る回転軸でゼンマイを巻き上げて、あるところでこれを解放して発電機を回し、それを蓄電池に貯めてやればLEDの街路灯などを点灯することはできるだろう。
改札口を通る人の足で踏みつけると発電する素子をNEDOが実験していたが、この足の圧力で歯車を少しずつ回してバネを巻き上げ、これを解放するときに発電するようにすれば、意味のある電力が得られるのではないかと思う。何か面白い工夫ができないだろうか。レトロな技術かもしれないが、バネは魅力的なエネルギー保存システムだ。ハイテク発電ではないところが面白い。子どもたちに工作させると、目の前で発電できるし、それで電球を光らせることもできるだろう。ベルトに取り付けて一日歩いて巻き上げたバネの力で帰宅して発電することは無理だろうか。重い機構になるかしら。握ることでコマを回すことで発電して光るLED懐中電灯をいま使っているから、それほど無茶な話ではないだろう。