効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

リチウムイオン電池を家庭用に導入?

パナソニックがパソコン用に量産されているリチウムイオン電池を組み合わせて、いろいろな容量のものにして商品化し、販売しようとしている。円筒形のリチウムイオン電池を20本ずつ7列、計140本並べた「電池モジュール」を作り、これを幾つか使うことによって目的に合わせた能力にする。モジュールの重さは一個8キロで、容量は1.5キロワット時。一般家庭であれば1日5キロワット時のものが必要なので、4〜5個でまかなえる。発売は早ければ1年後で、価格はモジュール一個が5万〜10万円となると報じられている。意外に安い。10万円としても、自宅用に50万円を投入するとしても無茶に大きな負担にはならない。量産化すれば5万円以下になるようだからいろいろな利用ができそうだ。もちろん寿命が何年くらいか、メンテナンスが必要かなど、考慮すべき条件はあるが、これを太陽光発電設備メーカーや燃料電池やエンジン発電機を売るガス会社などがリースで設置できるようなビジネスモデルを実施すれば、爆発的に売れるかも知れない。現在燃料電池やエンジン発電機は系統に逆流させることができないために性能の発揮に制約が出ているが、その解消策にもなるだろう。家庭の給湯需要に合わせて発電できるようにして、もし発電量が電気の需要より多ければこの蓄電池に貯めておくことによって、もっとも効率の良い運転ができるからだ。単価の安い夜間電力を貯めておいて単価が高い昼に使うというのも、蓄電池のコストが大きくなければどんどん普及する。電力会社の売り上げを引き下げてしまうほどになるかも知れない。ただ、これに付属しなければならない充電設備がどのくらいの価格になるかも計算に入れなくてはならないが、太陽光発電のパワーコンディショナーと大差ないだろう。まもなく取り付けられる固体酸化物型燃料電池の実証試験期間に販売が開始されたらテストしてみたいものだ。