効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良が自転車レンタルの新しい試み

昨日、一昨日に書いた会合でご一緒した小松原氏からコメントを頂戴しました。毎日書いているのは、一日抜けるのを自ら許すと、自分への規範がなくなってすぐ止めてしまうよと従兄弟から言われたので、彼への意地で続けています。時々覗いてください。いつも同じことばかり書いているかもしれませんが。
今日の毎日新聞に、奈良県が県内観光の移動手段に自転車を活用して貰おうと、11月1日から12月6日までに期間限定でレンタサイクル事業を始めると出ている。レンタサイクルなら奈良のあちこちでやっているのにと思って読み続けると、自転車にGPS全地球測位システム)機能が搭載されていて、観光客の走行経路や立ち寄り先などが把握できるということだ。自転車道は、奈良、大和中央、飛鳥葛城の3ルートが整備されている。貸出場所は近鉄大和八木駅、JR・近鉄櫻井駅、JR柳本駅と浄化センター公園(大和郡山市)の5カ所。返すのをJR奈良駅とJR法隆寺駅ですることもできる。料金は普通自転車が500円、電動アシスト付きが1000円。公共交通機関を使った人は200円割引。
この内容だけであれば多分これは成功しないだろう。写真で見るとママチャリで魅力はない。利用する人のメリットがほとんど分からないからだ。もしGPSを付けるのであれば、自分がいまどこの辺りを走っているかが簡単に分かるとか、携帯を近づけると行き先の案内が聞こえるとか、もう少し面白くしないといけない。ただ今後の観光振興策や自転車道の整備に使うデータ集めにだけGPSを使うのは実に勿体ないことだと思う。料金が従来のものと同じで、返す場所を柔軟にする方が利用しやすいだろう。GPSの投資がデータ収集だけであれば、一種のプライバシー侵害に公的費用を投じていることになる。従来のシステム改善に使うのなら、黙って今ある自転車に設備を取り付けるべきだ。レンタサイクル実験本部のやり方はお客様不在のお役所仕事に見える。この自転車なら近鉄やJRの一定区間なら一緒に乗ることができるとかであれば良い実験だと思うが。