効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

コメントをいただいて

5月15日に書いたことの内容について『ガスの専門家の観点から言えば、水素と酸素の混合ガスの液化は法律違反です。日本ではやってはいけません。』というコメントをいただいた。
題目は水素・酸素ガスの液化、というものだった。日本のメーカーが水を電気分解してできた水素・酸素ガスを低温液化して特殊な燃料を作ったということを紹介したのだが、いただいたコメントからすると、このメーカーは法律違反をしていることになる。水素と酸素を混合するだけでも、着火源があれば爆発的な燃焼をするのだから、危険物であることは間違いない。その液化が法律違反だというのは、通常以上の危険性があるからだろう。だが、プラントメーカーの日本テクノも、協力した東工大の教授も、それを知りながら実験し、商品化したのだろうか。新聞発表ではすでに利用されているようだから、規制を何かの形でクリアーしているとも考えられる。
規制は必要に応じて変更、あるいは緩和されるものだ。例えば、家庭用の燃料電池やエンジン発電機は、もともと発電機を対象にした法律が全く想定していなかったものだ。だから、開発過程では大型の発電所と同じ扱いになり、家庭の敷地に近接して設置するなど、違法も甚だしくて許可されないものだった。しかし、エネルギー効率の高いもので商品化する方が望ましいということから、法律自体が変更されて、今では庭などに設置することが許されている。勿論、そのような設置が安全性に問題を出さないような設計基準が新しく作られている。携帯用燃料電池の燃料である液体メタノールは、法律からすると飛行機内にもちこめないものだった。しかし、安全確保策を講じることによって最近持ち込むことが許されるようになっている。パソコン用の燃料電池の普及にはどうしても法改正をしてでも持ち込みができるようにしなければならなかったのだ。
この水素・酸素の混合気体の液化の適法性について、どのように調べたらよいのか分からないので、もう少し詳しくご教示いただければ有難い。