効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エジソンを目の前に

先日東京の赤坂にある米国系弁護士事務所を訪問する機会があった。長くロサンゼルスで活躍しておられた方が日本に戻ってこられて、この事務所で仕事を始められるというので旧交を温めに寄せてもらったのだ。自分より少し遅く生まれておられるので、日本流にいえばリタイヤー組なのだが、現役以上の現役だ。東京に戻られてまだ住まいが決まっておられないとかで、奥様が大変だろうと思う。
それは別にして、その事務所へ入ったところでその方が、たまたま不在でお目にはかかれなかったが、その事務所のヘッドが著名なエジソン関連のコレクターだと云いながら見せてくれたのが、今まで本でしか知らなかったエジソンの発明品だった。広い壁一面に一杯並んでいる。エジソンは最初電信技師だったのをしのばせる有線電信の電鍵も受信装置もあった。そして、日本の竹を炭化することで成功したとして日本では有名なフィラメントを使った電球もある。さらに、エジソンの発明である蝋管式の蓄音機も数台並び、実際に蝋管からの音も聞かせて貰った。大きな音が出るし、音質も悪くない。これこそアナログ方式録音の最初で、蝋管に刻まれている波をうまく再生すると非常な高音質で自然な音が生まれると聞いたことがある。
一渡り見せて貰ってから雑談に入ったのだが、そこへ秘書がコーヒーをポットに入れて持ってきてくれた。エジソンが発明したのかどうかは分からないが、当時使われていた電気コーヒーメーカーで煎れた特製のコーヒーだった。当時の電気は直流だったから改造してあるのかと尋ねたら、その時代のままだそうだ。電圧さえ合っていれば問題はないにしろ、絶縁などに課題はないのかしら、などと余計なことを考えた。色調から見ると銀製のポットではないかしら。上部にコーヒー豆の粉を入れて水を沸かすとサイホンでコーヒーになるものだが、エジソン時代の代物とは思えない輝きを見せている。入念な手入れをしているのだろう。この写真をとるのを忘れたのだが、電球などをアップした。