効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ユニセフ活動に嬉しいコメント

昨日の日記に因幡写楽 (222.5.62.169)さんからコメントをいただきました。
『素晴らしい活動されてますね。テレビを見て得る知識。チョコレートを食べたことのないカカオ生産地の子どもたち。安心な水を飲めない子どもたち。などを知ると私などでもぐっと来ます。まずは世界を知ることですね。』
有り難うございます。私たちはテレビを通じて途上国の子ども達の悲惨さを理解したつもりになるのですが、どうしても表面的なものに終わりがちです。小学校などで子ども達の生活環境を向上させるためにユニセフがどのような活動をしているかを説明するだけでは単なる知識になってしまいます。ですから、小学校の学習会に出かけるときに、ワイフはかなりのものをひっさげて行きます。現地の子ども達が日課として水を運ぶのに使う金属製の水甕、マラリア蔓延を防ぐための蚊帳、汚い水を飲んで下痢をして脱水症状になって子どもが死なないようにする経口補水塩、そして戦争が終わっても被害に遭う地雷の模型などです。
水甕には水を一杯入れて体育館などに集まった生徒に一人ずつ実際に運んで貰います。みんな重さに驚いて、それを毎日繰り返すしんどさを理解してくれるのです。蚊帳を見たこともない生徒もいますから、マラリア蚊に刺されないようにするのがマラリア予防になることを説明して、数人ずつ蚊帳に入って貰います。ちなみに、この蚊帳は日本の住友化学が開発したもので、繊維に入っている薬剤が蚊を殺すことができるのです。日本で作るのではなく、アフリカなどの現地に製造工場を建ててそこで出荷される蚊帳をユニセフが購入して配るのですから、現地に雇用も生んでいます。経口補水塩は、清潔な水に塩と砂糖を少量溶かしてあるものです。スポーツドリンクだと思えばよいものです。これが子どもの下痢を止め、失った水分と少しの栄養分を補って体力を何とか維持させるのです。これを実際に生徒に飲ませるのです。中には美味しいという生徒もいるようですが、一般的には顔をしかめるそうです。
何がなくても水が生活の基本です。いま世界で水が不足の方向に向かっていますが、それに加えて清潔な水を飲める人の数は限られているということを考えれば、日本は幸せな国なのです。そのようなことを、文字だけではなくて実体験で理解して貰う努力も併せて、日本ユニセフ協会の地域組織が途上国の子どもが置かれている環境を理解してもらう活動をしているのです。ボランティアの皆さんには交通費くらいはお出ししていますが、会費収入が少なければ予算が不足して半分で我慢して貰うこともあります。ボランティア活動が家計にひびくようでは長続きはしないですから、何とか活動費を確保しようと、募金活動だけでなく会員になっていただくような呼びかけも続けているのです。地域で募金したお金は全額本部を経由して国連のユニセフへ送られて現地活動を支えていますので、奈良県支部は県内会員の会費の半分で運営されているのです。少ない予算内でどのように効果のある活動をするか、難しい課題です。自分はワイフの補助ですが、ボランティアの皆さんの熱意には頭が下がります。