効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ニューアース展2008

午後3時頃から南港にあるインテックス大阪で開催されているニューアース展2008を見て歩いた。東京でのものに比べると小規模だし、参加する人も少ないが、その気になれば結構面白いものもあった。

大阪府バイオエタノールをガソリンの3%入れる(E3)のが推進されていて、それを充填できるガソリンステーションも大阪を超えて設置されていることを知った。バイオ燃料だから揮発油税はかからないのかと思っていたら、最近の税制改正でもうすぐそうなるそうだ。現在10%混入する(E10)が実証試験をしている最中だと説明を受けた。大阪府の女性職員がこちらの細かい質問にも丁寧に答えてくれた。奈良でもここのエタノールを一カ所くらい使えるところを準備しないかしら。見学者が増えるかもしれない。
芦屋大学の学生が作成して実際に走らせている太陽電池の電気を利用した自動車も展示してあった。そこで興味あることを知った。この自動車は、インホイールモーターといって、車輪の車軸そのものにモーターを組み込んだ方式で走るのだが、速度が遅いときと早いときでモーターの効率が大きく変化するのを防ぐのに巧妙な方式を採用していた。インホイールモーターのコイル部分を出し入れして磁界強度を変化させて、速度によって最適の効率で回転できるようにしている。小さな自動車もあったが、80ワットの太陽電池で充電して走るのだが、子供に人気があるという。芦屋大学は技術学部がないのにこのような面白いことをしているのは、全国でも珍しいだろう。担当の先生に伺ったが、最近の学生は自動車自体に興味を失っているようで、おもしろがる学生が減っているとのこと。残念なことだ。


もう一つ、大阪ガスが開発したバイオガスを利用したエンジンで走るゴルフカートを見たが、そこに低圧でバイオガスをかなり大量に保存できる装置があるのに気がついた。ボンベになっているが、圧力を上げる電力消費が少なくて済むはずだから、総合するとエネルギー効率は高くなるだろう。農場や酪農、養豚場などで廃棄物、排泄物をガス化して、ボンベに詰めることができれば、小型自動車や耕運機の燃料にコストをそれほどかけずに使えるのではないか。

他にもオール電化は温暖化を促進するというデータを見せて貰ったりして面白かった。