効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

調光照明

御堂筋はまだ色づいた銀杏並木を楽しむことができる。いつもは心斎橋筋を通って本町から難波まで歩くのだが、人並みを避けて御堂筋に進出するブランド店が少しでも増えているかどうかを確かめる意味もあって御堂筋の歩道を歩いた。途中に照明器具の販売大手であるヤマギワがあった。外から展示されている照明器具を眺めると全部電球色であるのに気づいて、中に入ってみた。しゃれた照明器具が多いし、高価なものが多い。
そこで受付の人に「この中に調光できる電球型蛍光灯、それも電球色のものはありますか」と質問してみた。返事は蛍光灯で調光できるものはありませんだった。しかし、蛍光灯メーカーがそのようなものを最近開発して販売しているはずですがと尋ねたところ、手元のカタログを調べてくれた。商品として自分でも購入したのであることは確かだったが、はっきりした回答をできるだけの資料がなかったようで、この展示場には置いてありませんということだった。蛍光灯の調光は、電球型蛍光灯の点灯本数を増減して行うのが主流になっているような話だった。
そこで、今度はLEDを使った室内用照明はありますか、と尋ねてみた。これもまだ置いてなかった。実用段階のものがまだ開発されていないのだろう。有機ELも展示してなかった。このような大手の照明器具のお店だから、商品としてはまだ完成していなくても、最新技術を使った照明機器の展示くらいしても良いだろうにと思う。
道路から見える照明器具が全部電球色であったのは面白い。日本の住宅の室内照明は、電気代が高いこともあって、ほとんどがサークル型の蛍光灯だが、それも殆どが白か昼光色で、明るさのみを追求したものが従来圧倒的だった。電車から見える団地の窓で黄色い光が漏れているところは極めて少数だ。だが、最近少しずつ黄色い光が増え始めている。明るければ良いから、しだいに雰囲気を求めるようになっているのだろう。
何か嬉しいことやお祝いのときなどにローソクを使った照明をあしらったパーティーの紹介記事も増えている。この時に通常使っている照明を半分くらいに絞ることができれば、雰囲気が出せるので、白熱電球照明で調光できるものを使う家庭やお店が増えているようだ。しかし、それはエネルギー効率をどうしても犠牲にせざるを得ない。蛍光灯には調光が難しいとよく聞くので、LEDやELを家庭用照明に使えるようにするときには、是非電球色で調光が容易に、ということは調光装置が高価でなくてもよいようにしてほしいものだ。これは何度かこの日記で書いていることだが。