効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ノーベル賞の驚き

一日良い天気の中、英国から来たTTPという受託研究をする会社の人を案内して大阪周辺の会社3社を訪問しました。英語の質疑の仲介もしたのですが、聴力が落ちているせいもあって、緊張が続き疲れてしまいました。しかし、頼まれたことを全て終えたときには、何となく達成感もあって、自宅近くにまで戻って歩いているときに夕日が生駒山に隠れて赤く染まり、上を見るとまだ青い空に月と金星だけが出ているのを見てほっとしました。
家に帰り着いてノーベル賞を受けた3人の日本人物理学者、南部陽一郎、小林 誠、益川俊英各氏のインタビューをテレビで見ましたが、自分の身の回りに直接関わるものではないだけに、凄いことなのだろうなと思えるだけでした。そこへ化学賞も日本人が受賞したというニュースが飛び込んできました。下村 脩ボストン大学名誉教授とのこと。これは凄いことです。日本人が同時に別の分野のノーベル賞を貰ったというのは初めてでしょう。いや2かいめでした。下村先生の業績内容は、先の3人の先生よりも少し分かりやすいし、その成果が応用された分野も理解できる範囲のことでした。
英字新聞を見ていて面白いことを発見しました。Daily Yomiuriの今日付けの記事もトップに先の3人の受賞を伝えているのですが、2人の日本人と、日本生まれの米国人が受賞したと報じているのです。いろいろの記事を調べてみましたら、南部先生は米国籍をとっておられるので、英字新聞の方が正しいのかもしれません。多分二重国籍にはなっていないでしょうから、南部先生を日本人というのは間違いなのかもしれません。下村先生もボストンにおられて高齢ですから、ひょっとすると米国籍をとっておられるかもしれません。そうなると日本人2人と米国人2人がという表現になってしまいます。ただ2007年1月に朝日賞を受賞しておられますから、国籍はまだ日本かもしれません。
米国人でノーベル賞を取った人には、生まれは別の国である人もいるはずです。ノーベル賞は個人に与えられるものですから国籍が問題にはならないでしょうが、もしどこの国の人が受賞したかを表現するとしたら、少なくとも南部先生は米国の人になります。これからの報道がこの点をどのように扱うでしょうか。日本人の定義をする必要が出てくるかもしれません。日本人と結婚して国籍を日本に変えた外国人がノーベル賞を受賞したらどのように扱うと良いのでしょうか。