効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池の排熱を使い切れない

今年の夏が格別暑いからではありませんが、わが家の燃料電池が発電すると同時に発生する熱を回収して貯めてある貯湯槽のお湯をほとんど使えない状態になっています。暑いためにシャワー、それも冷たいシャワーの方が快適ですし、お風呂に入るとしてもその温度は低めです。そして、温度調整に使われる水道水の温度は冬に比べればずっと高いですから、お風呂に使われる貯湯槽からの高温水の使用量も絶対的に下がってしまうのです。
冬ですと、お風呂の温度は高めにしますし、温度調整用の水道水も温度が低いために、貯湯槽の高温水を使う量が当然多くなります。冬にお風呂にお湯を張ると、それだけで貯湯槽のお湯がほとんど使われてしまうのですが、真夏になると半分も使わなくなってしまいます。クーラーは就寝前に部屋を冷やすのに使う程度で、日中はほとんど使いませんから、電気の使用量は冬より少ないはずですが、発生する熱を十分使えないものですから、たとえ毎日お風呂に入ってもすぐに貯湯槽が満杯になってしまうのです。この状態では、燃料電池の発電と排熱利用を併せた総合エネルギー効率は下がらざるを得ません。わが家の燃料電池は、熱の消費予測をして発電をするエコウイル(家庭用ガス・コージェネレーション)のような運転をしませんので、どうしても熱があまるのですが、何か勿体ないし、燃料電池に悪いなという気までします。しかし、毎日お風呂に入るのも必要度が低いだけに、水を無駄に使うような気もしますので、全てにうまく対応できません。結局は自分がもっとも満足度や快適度が高い選択をするのが最適解なのでしょう。
わが家に太陽電池と太陽熱給湯器があれば、このようなジレンマは少なくなるかもしれません。太陽で暖めたお湯は、元々タダのエネルギーで温めていますから、もし残ったとしても、水を使わなかっただけで何も損はありません。太陽電池は昼だけしか発電しませんが、余れば電力会社が買ってくれますから、クーラーを使わないようにすれば黒字になるかもしれません。自分がもう少し若ければ、電池を付けて夜にも使えるように蓄電する方式をテストしたいところです。この場合、もし蓄電池を付けたとしても、深夜になると電力会社からの夜間電力を使って、電力会社の発電所稼働率向上に協力する方が経済的で、かつ社会貢献になるかもしれません。ただし、それだけ化石燃料を使うことにはなるので、総合的に見てどうするかは問題でしょう。
発電と一緒に出る熱をどのように使うかを、これからの技術開発で大きく変えて、総合エネルギー効率を上げてほしいなと思っています。