効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池へのアンケート

新エネルギー財団(NEF)から、自宅で実証運転として稼働している1キロワットクラス燃料電池に関するアンケートが送られてきた。このブログを開始するきっかけとなった燃料電池三洋電機製の750ワット定格のもの。このところ実に順調に作動を続けている。2人家族になってしまっているので、定格をフルに作動させるのは電子レンジを使うときくらいで、深夜は2キロワット、夕食時にテレビをつけたりしていてもせいぜい5キロワット程度で済んでいて、何だか申し訳ない気もする。それだけに、排熱を利用しての給湯は可能な限り使うようにして、全体の効率が上がるように気を遣っている。
ブログの一番最初に写真が出ている小さなモニターには、現在の発電規模と貯湯槽にどれほどお湯が貯まっているかの表示が普通は出ている。やはり気になって日に数回は数字を確かめている。アンケートの内容に、省エネルギーに気をつけるようになったかどうかという質問がある。電気を無駄に使わないようにしているから、発電量をことさらコントロールはしていないが、貯まったお湯はできるだけ使い切るようにしているから、エネルギーを効率的に使って、燃料電池の特性を発揮させてやって省(効)エネ効果を出そうという気持ちは強い。
今のような調子でこれから1年半残っているモニター期間を全うしてくれれば、一体製品価格としてどれほどであれば普及するかを考える段階に入るだろう。エネルギー効率が高く地球温暖化防止にも有効であることから、当初は政府の補助もつくだろうが、本格的普及の段階に入るためにはどれくらいが妥当だろうか。自動車と同じように定期的な部品取り替えなどのメンテナンスが必要だが、そのメンテ費用も普及に影響するだろう。当初想定されていたほど急速に価格は下がらないと予測されているが、これから10年して何台実際に設置されているだろうか。
太陽電池と同じように、フル稼働させて余った電気を電力会社に売れるようになればと思う。夏のピーク時間帯にはフル稼働させてやって、後は熱需用に応じて稼働させてやれば、全体の効率は高くなるし、電力会社もピーク用の発電容量を沢山抱えている必要もなくなるだろう。この方向の制度実現には電力会社の受け入れが必要だ。この辺りを今後つめていかなくてはならないと思う。
取り付け後の光熱費(電気代とガス代の合計)は毎月前年より下がっている。この差額で設備費が何年で回収できるかが、普及にもっとも影響するだろう。それに加えて環境貢献価値をどれほど見える形で利用者に還元するか。10年後の環境対応施策も影響するに違いない。