効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

今日買ったビッグイシュウ(The Big Issue Japan)

仕事を終えてまだ暑さのピークにある4時過ぎに心斎橋筋を歩いていました。かなりの人並みでしたが、そこにちょっと雰囲気が周辺と違った人が雑誌を手に掲げて黙って立っていました。この雰囲気はホームレスを支援する雑誌「ビッグイシュー」の販売員です。雑誌はこの間買ったのと表紙が違いますので新刊です。ポケットの小銭を探していると、ちゃんと一冊取り出して待っていてくれました。営業的な感じではなく、ぼそっと、ありがとうございました、と言って雑誌を手渡してくれました。
まるごと「地球温暖化」―つくろうよ地球人の作法、とありましたので、普通ならすぐには読まないのに、座席に座れたのを幸いに開いてみたら、これまでのものと違って、エンターテインメントの記事は全くなく、まじめな地球温暖化問題の解説書でした。それも実にまっとうなもので、私の友人の環境エネルギー政策研究所長、飯田哲也氏まで登場するのだから、感心してしまいました。記事も良くまとまっていて、これを読むだけで地球温暖化問題を知ったかぶりできるほどになっています。バイアスがないとは言えませんが、私から見ると心地よいバイアスです。
売上の一部が、ホームレスの人たちの自立を助ける資金になる雑誌ですが、映画や音楽といったエンタメそのものの記事が全くなくても、この内容で読者が興味を持ってくれると編集者が考えたというのが素晴らしいと思います。それだけ社会の意識が変化している証拠でしょう。何かの社会貢献をしたいと思う人が読者でしょうが、よく買う人に聞くと、それよりも内容が面白いことが多いので買うという人が多いようです。
2007.7.15 99号 特別企画号と表紙に書いてあります。本号は、いつものような映画の紹介やスターの生活に興味のある人にはどう受け取られるか、それも興味がありますが、いままで読んだことのない人にも勧めてみようと思います。300円でこれほどレベルの高い環境問題解説書はないはずですから。
この雑誌を街頭で販売している人が、周囲に届く声で雑誌の名前を言って売る姿を見たことがありません。統一方針なのでしょうか、それともホームレスである販売員の人のメンタリティーの問題でしょうか。その雑誌どこで売っているのと聞かれたこともよくあります。説明すると、チラシの頒布だと思って避けていたいう人もいました。