効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新型二次電池

今朝ダイニングルームに入ったら、部屋の隅に何か白く光るものがありました。朝日を受けてクモの巣が浮き上がって見えていたのです。部屋の中に巣を張るなど怪しからんと思ったのですが、30センチほどの円になっている網の精巧さに感心させられ、真ん中にじっと餌がかかるのを待つ主が3ミリほどのもので、それほど嫌味でもなかったので、取っ払おうとした手を止めてしまいました。私達や猫の通路からも外れているので、一生懸命作った巣をすぐになくしてしまうのも可哀想だと思ったのです。部屋の中には蚊くらいしか居ませんから、クモの方がお腹をすかして巣を放棄してくれたらいいのですが。
精妙な巣のデザインに魅せられながら日経新聞を開いてびっくりしました。この間リチュームイオン電池に代わる、希少金属を使わない電池、たとえば空気電池みたいなものが開発されないかと書いたのですが、トヨタがまさにその空気電池を次世代自動車用電池として開発に着手したと出ているではないですか。充電できない一次電池である空気電池が補聴器などに使われているのですが、それを充電できる二次電池にさせようというのですから、まさに夢が現実になった気分でした。あのボタン電池が自動車を走らせる原動力を供給することになるのですから。
記事の引き写しですが、空気電池は負極に亜鉛などを使い、空気中の酸素と反応して電気を発生させるもので、可燃性の液体は不要ですので、燃えやすい液体を使うリチュームイオン電池のような発火事故を起こすおそれはありません。また、リチュームイオン電池に比べて、同じ大きさの電池なら5倍以上の電気を蓄えることができるそうです。しかし、大型の蓄電池として実用化できるかどうかはまだ分かりません。実用化されれば、一回の充電でガソリン自動車と同等の500キロメートル走行が可能になるということですから、技術開発に期待するところ大です。自動車用だけでなく、不安定といわれる自然エネルギーを貯めることもできるはずですから。