効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

貴重な風力へのコメント

6月7日に書いたものに、実際に静岡県東伊豆町の町営風力発電所で管理をしておられる方からコメントをいただいた。驚いたことにこの発電所のウエブサイトを訪問してみると、運用開始からの運転実績とそれを裏付ける予算、決算がすべて掲載されている。自然エネルギー市民の会でも自前の風力発電所を建てようと計画しているが、この情報は大きく役に立つのではないかと思う。
日本の風車が故障から回復する時間がドイツに比べて非常に長いと書いたことについて、データ件数が低いためにそのような結果が出たのであって、実際にはそれほど長くはないはずだとコメントしていただいた。同じコメントで自治体によっては予算の制約で半年止まるケースもあるそうなので、そのようなケースが足を引っ張っているのかもしれない。今回のセミナー発表の基礎データとなった風力発設備の数は、45サイト、78件であるが、講師も認めておられたように、データの開示をなかなかしてくれないのだそうだ。NEDOという国の機関の行った調査なのだから、強制的に資料を提出させるということはできなかったのだろうか。
コメントしてくださったmorita-7さんも、風力発電所はほとんどが国の、ということは税金での資金支援を貰っているのだから、補助の条件に情報の開示を義務づけることが必要だと言っておられるのですが、すべてのプロジェクトが順調ではないために、国自体が開示姿勢に積極性がないのかもしれません。Morita-7さんが教えてくださったサイトの情報には感心しました。
風力発電の定格に対する平均実発電出力は20%くらいと聞いていたのですが、まさにそのようなデータが出ています。風況調査と実際の風の吹き方も大きなずれがなかったのでしょう。事業性も決算で見るときっちり黒字を出して、町がこの設備建設に発酵した債券の返済も順調に行われているようです。故障の具体的なデータも出ていて、そのために何日停止したという記述も見ることができます。morita-7さんがこの風力発電設備に持っておられる愛情を感じさせられました。ありがとうございました。