効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

黄砂

気象庁によると、中国大陸から日本に飛来する黄砂が、今春は2000年代で最小となり、記録的に少なかったそうだ。日本列島に黄砂をもたらす西風が南下せず、日本より北に黄砂を運んだ可能性が高いと見られている。
自分の感じでは、今年の黄砂は例年より多いと思っていた。多分、黄砂が飛来したときに、車の上などに積もった量が例年より多かったためにそう感じたのだろう。気象台などの目視観測によると、今年は6月5日までの黄砂観測日数は11日、各地点の日数を合わせて延べ日数は128日だそうだ。
黄砂は2000年代に入って急増しているらしい。その中で最小ということだからどのようにそれを評価すべきか難しいところだ。黄砂は昔からある現象で、俳句では「土降る」という春の季語になっている。飛来する黄砂は、単に砂という単体ではないはずだ。砂の表面にはいろいろなものがくっついている。それが日本に永年飛来しているから、もし黄砂がなくなれば、あるいは、さらに急増すれば、山林や農業、あるいは湖沼に、善し悪し両方の影響が出るだろう。2000年代に急増しているというのは、気候変動の影響である可能性が高い。中国内陸部では砂漠の拡大に悩まされているのだから、空中を飛ぶ黄砂の絶対量は増えているはずだが、季節変動の要因が変われば日本列島に落ちる量がいままで通りだと考えるのは間違いだろう。もし黄砂がなくなれば意外な影響が出てくるかもしれない。日本全体に肥料成分をもたらしているのかもしれないし、あるいは、森林立ち枯れ要因を作っているのかもしれない。黄砂の影響を少し勉強してみよう。ただ車が汚れるのが困るだけでは済まないことだろう。
今年の黄砂が日本海に多く落下したことによって、漁獲高に影響が出るなどということはないだろうか。