効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

関西に私鉄の新線

阪神電鉄の車両が5月20日に初めて近鉄の線路を走行した。新聞報道には両者の違った感じのデザインを持つ車両が並んでいる写真が出されている。これは来春に大阪・近鉄難波と兵庫県尼崎を結ぶ「阪神なんば線」が開業して、阪神三宮駅(神戸市)と近鉄奈良駅奈良市)間の相互直通運転が始まるのに先立って行われた阪神電車の車両により試運転走行だ。6月末まで性能調査などをするそうだ。いずれ近鉄車両による阪神線での試運転も計画されている。
近鉄奈良線阪神とは、かなり路線の状況が異なっているから、運転手にとっても車両にとっても相互に馴染みが必要だろう。奈良線は直線部分が多いが起伏に富んでいる。阪神線は平坦部分が多いが屈曲に富んでいる。これが乗り換えなしで電車が走れるようになるのは奈良に住むものとしては大歓迎だ。いままでだと何回も乗り換えをしないと野球を見に甲子園まで行けなかったので、このところ足を運んだことがない。神戸まで行くのも所要時間が大幅に短縮できるだろう。今年の阪神タイガースの調子が来年も続いたら、甲子園に出かける気になるだろう。
近鉄奈良線が上本町止まりだったのを難波まで延長したのは35年以上前で、大阪の地下鉄と結ばれて利便性が大きく上がったのを覚えているが、それ以来の大変化ではないか。これで関西の交通の流れが大きく好転するだろう。もちろん、JR環状線や地下鉄などがマイナスの影響を受けるかもしれないが、大げさなことを言えば、関西に道州制を導入するにもプラスとなることかもしれない。大阪市の都市構造も変化するだろう。
これ以外に、京阪電鉄がこの10月19日から天満橋中之島を結ぶ中之島線を開業する。これは中之島というビジネス街に乗り入れて、これからの再開発にも備えようとするものだが、異なった地域の連結というようなインパクトはない。とはいえ、関西で私鉄の新線が相次いで生まれるのだから、関西の活性度が上がってほしいものだ。