効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自転車の生産量

レスター・ブラウンが率いるEarth Policy Institute(地球政策研究所)から入ったメールに面白い指標の説明があった。2007年の自転車生産量が1億3千万台で、自動車の5千200万台のほぼ二倍になっている。1960年代の半ばから後半には、この両者の生産量はほぼ同じだったそうだが、1970年に急増し始め、1988年に1億500万台に達した。1990年と2001年には少し下がったがまた増加速度を速め、これまでの6年間増加を続けている。この増加には電気アシストの自転車が貢献しているようで、2007年には2100万台と2004年の2倍になっているとのこと。
ヨーロッパでは環境負荷を下げ、自動車の渋滞を防止する方法の有力な手段として、都市部にいろいろな規制を導入すると同時に、自転車が走りやすくするためのインフラ整備に公的投資がなされている。日本に比べて公共交通機関が発達していないところが多いから、単純に日本と比較するのは難しいが、日本はどうも自転車を厄介者にしているような報道が多いように思う。路上放置の自転車を非難するのはよいが、それを少なくするための駐車場整備に金をかける必要があるだろう。何度もここで書いているが、自転車を高くつり上げる駐車場を作り、それを広告塔として企業に利用して貰ってコストを下げるようなアイデアがあっても然るべきだと思う。駐車場がある程度できれば、不法駐車の自転車には重い罰金を課しても良いだろう。いまは、歩行者保護の理由から、罰則のことばかりが言われているように思えてならない
しかし、電気アシストの自転車が世界のトレンドになっているとは少し驚いた。