効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自転車と自動車

最近の若者は自動車に執着心を持たなくなったと言われている。その表れだろうか、マンションなどで自動車の駐車場が余り始めていて、その共益費の捻出に苦心する管理組合が増えているそうだ。自動車を所有せず、共同利用する、あるいは、環境に関心の高い若者は自動車そのものをできるだけ使わないようになっているのだという。
それの対極だろうか、マンションの駐輪場が不足するようになって、溢れた自転車が各戸の入口や廊下に置かれるようになって、自転車を持たない住人とトラブルになっているという記事を見た。通勤に自転車を使うことを奨励する企業も多くなっている。社会全体で自転車の保有量、あるいは利用率が上がっているのに、それに対応したインフラの整備が追いついていないのだ。昔の団地で自動車保有が増えてきたときに不法駐車が急増したのと同じで、時代の変化に既存の社会構造が柔軟に動けないのだ。これは仕方のないことだが、自転車についてはそれほど大きな図体のものではないから、地域で何らかの合意ができれば納まりはつくかもしれない。
これから電気自動車が普及してくると同じようなインフラの整備遅れが出てくるだろう。高速道路で電池切れの車が立ち往生するのに対して、それを充電する応急対応車が間に合わないし、道ばたに緊急充電設備もなかなか設置されないからだ。ドライバーも電気自動車の特性に不慣れだから、ガス切れならぬ電気切れをうっかり起こしてしまうのは避けられないだろう。インフラを将来先取り型で整備するのは極めて難しいだけに、どのように折り合いをつけるか、自分でも考えてみよう。