効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小水力発電

昨日書いた「音楽の森」の演奏が終わってから、プログラムの準備や進行などをした人たちが集まって、音楽の森プロジェクトをさらに発展させて地域活性化の拠点にするにはどうすればよいかなどと雑談に近い話をしていた。その時に、大手企業を退職されてから室生村森林組合で常務理事として仕事をしながら、地域活性化の中心的役割を果たしておられる方が、自分も楽しみながら、参加者も楽しめるものを企画して推進したいという趣旨のことを話された。それもただ遊ぶという意味の楽しさではなく、それが何かの資産なり利益として残って永続できるものとするという考えだろうと感じた。
その楽しみプロジェクトの一つとして話されたのが、山に囲まれた森林地帯に豊富に湧き出している水を利用して小さな水力発電を設置して、その電気でLEDを沢山つけたイノシシ進入防止用の柵に使い、さらには、これを中心にして子供たちが楽しみながら勉強できるような場所に育てたいということだった。宇陀市は平成18年に大宇陀町、菟田野町榛原町、それに室生村が合併してできた新しい市である。市役所は榛原駅の近くにあることをネットで調べて知った。音楽の森があるのは旧室生村だから、本当に村落が山で隔離された典型的な山村だ。そこで小水力をやりたいというのだから、関心を惹かれて聞いて見たが、まだ具体的な動きをする段階にはなかった。どうすれば良いか分からなかったのだろう。そこでは、後から詳しい意見交換をすることにして分かれたが、たまたま昔からの付き合いのある人が小水力発電推進協議会の事務局長をしているので、情報だけでも良いから助けてほしいと取敢えずメールを打っておいた。
ある程度の湧水量と落差がなければ発電はできない。また、採水することが小川の流れに大きな影響を与えてもいけない。水は元の川に戻してやらなければならないし、いくらかの貯水をする必要があるかもしれない。いずれは現地に寄せてもらって実地検証する必要はあるだろうが、このような人との出会いがまったくの偶然で生まれたのは、お前も何かやれという天の啓示かもしれない。