効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

コンビニのエネルギー消費と炭酸ガス排出

どの街角に行ってもコンビニがあり、何かを忘れて出かけてしまったときなどにも、それを入手できたりすることもあって、確かに便利(コンビニエント)な存在だ。昔は早朝や深夜には閉店していたが、競争と消費者の要求が相乗的に働いて、今では24時間開店が当たり前になっている。地域サービスと、派出所に代わる地域安全拠点の機能を期待されているところもある。
ここでは、照明機器だけではなく、冷蔵庫、温蔵庫、ATM、レジ、パソコンなどの電気機器が四六時中作動している。その消費電力はかなりのものであることは確かで、コンビニの経営者も頭を痛めている。しかも業務用分野でもエネルギー効率を上げて炭酸ガスの排出量を削減しなければならなくなっているし、そのように行動しなければ消費者から批判を受ける可能性も高い。一部のコンビニでは、看板照明をLEDに変えたりして行動しているようだが、どうも一店当たりの電気消費量は少なくとも下がってはいないようだ。出店数は依然として増えつつあるから、この業界の消費するエネルギーは上昇を続けている。
ここでコンビニだけを非難するのは片手落ちだろう。このような24時間サービスを評価する消費者が居るから、いつも開店しているわけで、そのようなサービスを要求して当然とする消費者の行動、思考方向も批判されなくてはなるまい。これから日本に対して地球温暖化ガスの削減策を強く求める世界の要請は高まるだろうが、それは政府の責任であるという態度を一般社会や消費者がとり続けるならば、日本は世界から孤立する方向に行かざるを得ないだろう。自分のライフスタイル自体をもう一度基本から見直さないといけないだろう。ある程度の不便を我慢するという発想ではなく、不便であるのが当たり前というほどの発想転換が必要だと思う。