効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ビルの壁面照明

今日大阪へでかけていて、午後からバイオマスシステム研究会というNPOの推進会議に出席していた。バイオガスといっても畜産系のもので、牛や豚の糞尿をメタン発酵してエネルギーに利用することを推進しようとしている。さらに、事業系の生ゴミなどを利用して乳酸発酵させ、牛に食べさせると元気になるような機能性飼料の開発もいま進めている。これが実用化されれば、酪農家には大きな福音になるし、美味しい牛乳を飲むことができる一般消費者にとっても有り難いものになる。
その会議の帰りに壁面一面の照明を見る機会があった。いつもは明るいときに通りかかるので、デザインとして面白いなと思っていただけで、照明効果との対比では見ていなかった。ビルの壁全体が落ち着いた照明になっている。多分照明源は蛍光灯だろうと思うが、夜だけ電力を多く使うのだから電力会社としても有り難い需要になるだろう。電力購入の契約もそれなりに有利なものになっているはずだ。
このような照明は故障すると早く取り替えないと逆効果になる可能性がある。だからできるだけ長寿命である必要もある。たぶんこれから次第にLEDを使ったものに変わっていくだろう。LEDはまだ高いが、その高価格も、効率の高さと寿命が長いためにメンテナンスコストがかからないことで、システムとするとペイするようになっている。
この間東京の展示会で、通常の管タイプの蛍光灯と同じ形でありながら、内部にいくつかのLEDを組み入れた照明管球を見た。通常の蛍光灯を外して、そのまま取り付ければ良いそうで、LEDを駆動する回路は内部に組み込んであるので従来の機器を改造する必要はないそうだ。まだ太陽と同じような目に優しいレベルにまでなっていないが、そうなるのは時間の問題だろう。後はコストがどれだけ下がるかだが、多少値が高くても、取り替えに手間がかかる天井の高い体育館の照明などには良いかも知れない。