効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

家庭用蓄電装置

FCEXPOの会場で、一般家庭で使う規模の蓄電装置を見た。すでに千台を超える数の販売をしているとのこと。鉛蓄電池を使っているから高級なことはできないが、系統に連系させながら安い夜間電力を電池に貯めて、それを昼に使うというようになっている。もし太陽光発電を設置すると、電池が一杯になっていれば、家庭で消費しない太陽電池からの電力を電力会社に売ることができる。また、太陽電池で一杯に充電できれば、夜にその電気を使うことも可能になる。
カタログによれば、もし系統が停電した場合には、500ワット程度の電気機器であれば10時間ほど使えるそうだから、台風によく襲われる地域では非常用として役に立つかも知れない。縦横が1.3メートル、奥行きが34センチだから家の裏に何とか置ける大きさだ。
通常の使い方では、充電と放電をプログラムで制御して、電池の劣化を防止するとともに、夜間の電力を十分とりこめるようにしているようだ。値段が200万円ほどというから、電気が止まっては絶対に困るような環境にある人にとっては、保険の意味も含めればそれほど高いものではないかもしれない。
鉛蓄電池は寿命が数年だから、その取り替えのコストは馬鹿にならないかも知れない。カタログだけしか見ていないので何ともいえないが、このような蓄電装置が普及する可能性はあるだろう。鉛蓄電池も丁寧に使うような制御ができれば、ニッケル水素やリチュームイオン電池といった性能は良いがまだ高価なものを使わなくてもいいのかもしれない。鉛は有毒だと良く言われるが、蓄電池とすればきちんとリサイクルさせるシステムはできていると聞くから大丈夫だろう。実際に使っている人の感想を聞きたいものだ。