効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ダボス会議

今日の夕刊を見ると、福田首相だけでなく鴨下環境相もスイスのダボス会議に出席するそうだ。1月から2月にかけての1週間開催されるが、ここで地球温暖化対策のために日本独自の国内排出権取引きの導入を検討していることを表明するとのこと。日本独自という意味がよく分からないが、経産省経団連がずっと反対してきたものだけに、きわめて曖昧なものとなって世界の笑いものとならないことを願うばかりだ。しかもこの排出権が世界とのリンクをどのように確保するかもはっきりしない。
記事によると産業分野別に温暖化ガスの「排出量」上限を設ける方式だというが、どこに日本の独自性が出せるのだろうか。英国などではすでに同じことをやっているはずだから、おそらく基準年を1990年ではなしに2000年に置き直すのではないか。ダボス会議では言いっぱなしではすまない。必ず参加者から厳しい質問が出るから、それへの回答力がなければ日本自体の力量がないということになりかねない。いままでダボスへ日本の政治家はほとんど参加していないと以前にもここで書いたことがあるが、やはり雰囲気を知っているかどうかで準備も違う。お付きのスタッフもダボスが初めてだとすると悲惨な結末になりかねない。心配だ。