効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新エネルギービジョン策定委員会

昨日滋賀県高島市まででかけた。久しぶりに琵琶湖を眺めたが、急に冷え込んだのに呼応するように、多分比良山だろう、頂上には雪が薄く積もっていた。電車を降りた新旭駅は、今年初めて着たコートがあってもまだ寒かった。
高島市が新エネルギービジョンを策定することになり、策定委員会の委員に委嘱されたのだ。その第一回会合があったのだが、遠くは東京や宮崎から来られた委員もあって、このような委員会には珍しく議論が最初から活発だった。海東市長が率いる環境政策担当スタッフが個性的な人を集めたからだろう。
新エネルギーという言葉は、海外の人に説明するときに困ることがある。再生可能エネルギーとも異なっていて、石油代替技術であるがまだコストが高くて公的な支援が必要なエネルギー技術という定義だから、天然ガス自動車などもこれに入る。
滋賀県にはあまり風は吹かないから風力発電は基本的に無理だろうが、太陽電池とマイクロ水力、それに木質と農業・畜産系バイオマスが対象になるだろう。肝腎なのは、市民がどれほど必要性を実感し、自ら参画して推進しようと思ってくれることだろう。高島市が独自にでも予算を付けて施策を具体化しようとすることもあるだろうが、それを市民が認めてくれるような説得力のある施策モデルを委員会で提示しなければ意味はない。難しい課題ではあるが、地球環境というレベルだけでなく、高島市という地域自体が、化石燃料の使用を大きく削減できる方向に動けるようになってほしいと希望している。1人の委員にすぎないが、重い責任を負わされた気分である。そして効エネルギーの考え方を力説したいと思っている。効エネルギーが基礎になければ、新エネルギーだけで問題は解決しないからだ。