効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原油価格の高騰続く

今日のニューヨーク原油先物価格が1バレル93ドルを超えた。身近ではガソリン価格が大幅に上がる。冬を迎えて灯油価格が上がるのは北の国に住む人たちには痛手だろう。
ガソリンや軽油など、自動車に使われる燃料の価格が上がることで、天然ガス自動車の普及が進むだろうと思う。最近、天然ガス自動車を見かけることが多くなった。20年ほど前に導入試行がはじめられた頃には、いつになれば実用化するかと思ったほどだった。しかし、ガスを圧入するステーションの数も次第に増えてきたし、家庭でも高圧で充填できる機械の実用化も近いそうだ。実際に家庭で使えるようになるには、高圧ガス関連の法規制を変えなければならないが、法改正が実現すれば、中小企業にも天然ガス自動車が使えるものとなるだろう。
天然ガス自動車からの排気ガスの中の炭酸ガスは、ガソリンや軽油よりも2〜3割少ない。硫黄分はもともとないしNOXの排出量も少ないから大気汚染度も低い。それに加えて原油価格の高騰が天然ガス価格にすぐに影響する度合いが少ないために割安感も出てきて、天然ガスを燃料とする自動車への需要が増えるのではないかと思う。電気自動車ほどのクリーンさはないが、ハイブリッド自動車より優れているかも知れない。課題は走行距離が石油系燃料に比べて劣ることだが、200キロ以上は走れるはずだから、充填できるインフラが増えれば解決できるだろう。エンジン周りはガソリン自動車とほぼ同じで、天然ガスを充填する高圧ボンベを取り付けるコストが余計にかかるだけだから、需要が増えればそのコストも下がるだろう。
天然ガス自動車の時代が来るのかも知れない。