効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

次世代新幹線

JR東海と西日本が、東海道・山陽新幹線の次世代車両で7月1日からダイヤに入るN700系を公開したと報じられた。カーブ走行時に車体を傾ける最新のシステムを採用して、東海道区間のカーブを最高速度270キロのまま走る一方で、山陽区間では最高速度300キロまで加速するらしい。そして東京ー新大阪間を従来より約5分短い2時間25分で走ることになる。
この5分短縮をどのように評価すべきだろうか。この5分のために新しい車両を開発したとすれば、どこかがおかしいように思う。従来型の車体でそのまま走らせる方が、新車両を作ったとしても安くできるはずだ。また、加速することによる電力消費は時間短縮度をはるかに上回るものになることは間違いない。多分時間ではなくて乗り心地を重視したのだろう。
どれだけ乗り心地がよくなるか、実際に乗ってみないと分からないが、そろそろ大量輸送という発想から離れて、並びの3席というデザインをなくすることはできないだろうか。必要ならグリーン車との中間的存在として、一列4席車両を挟み込んでも良いのではないか。
予約を取るときに窓側に2席になっているところは早くなくなっていることが多い。誰も自分の両側に人が座るのを好ましいとは思わないからだ。また、3席の窓側は、手洗いに行くときなどに恐縮しなくてはならない。気分的に鬱屈したものを感じる。車体のハード的な乗り心地もあるが、このような心理的な乗り心地へも配慮をする時代だと思っている。