効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■欧州で国を跨いだ鉄道路線拡張計画

欧州は幾つもの国があり、鉄道路線はそれぞれの国の規格に沿って設置運行されてきた。主要路線の線路幅は広軌であるが、その幅には広軌でも少しずつ違いがある。そのため、そこを走る列車で国を跨いで運行されている路線はこれまで殆どなかった。これを統一規格の路線にして、欧州全土を乗り換えなしに運行できるようにしようという計画が具体化しつつある。

いまロシアと戦いをしているウクライナの鉄道の規格が他の欧州とは違うらしい。ウクライナの鉄道の2本のレール幅(軌間)は1520mmの広軌を採用。周辺国はロシア・ベラルーシモルドバ旧ソ連諸国がウクライナと同じ1520mmで直通運転が可能。一方、欧州連合EU)加盟国のポーランドスロバキアハンガリールーマニアは日本の新幹線などと同じ1435mmの標準軌を採用。現在は国境の駅で台車を交換して直通運転を行っているが、交換作業には相当な時間がかかり、所要時間の短縮や輸送力向上の障壁になっている。

線路幅だけではなく、その上を走る列車の幅、高さも異なっている国もあるために、その統一もしなければ停車場やトンネルを共用できない。そのため、共通の規格が多い国の路線を延長して結ぶようにしようとするもののようだ。

その上を走る列車は電動車になるが、架線からの電気を使うか、燃料電池や蓄電池の電気を使うかの違いはあるが、基本的に電動車になるだろう。バイオ燃料を使うディーゼル車も考え得るが、これも発電して走るのだから、路線幅、車両を統一規格にした電動車が採用されるだろう。

国をまたがって走る時に備えて、鉄道路線全体の運用規格・規準も統一しなければならない。この作業には大きな時間とコストがかかる。ただ、この方式が各国間を走る鉄道に採用されれば、航空機での移動の必要性が大きく下がるようだ。鉄道の場合、大体都心と都心を結ぶが、航空機は都心から離れた飛行場までしか行けないために、全体の所要時間は広域鉄道路線があれば、鉄道の方が短くなる可能性もある。

この広域鉄道の具体化がいつになるかはまだ分からないが、再エネによる発電量の比率が高まっている欧州であれば、航空機よりも鉄道の方が温暖化ガスの排出量も少なくなる。

気候変動を抑制する見地からも、広域路線が欧州に拡大すること方向に向かうことは確かだろう。

 

 

 

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