効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■米国が洋上風力発電を推進へ

欧州には北海を中心に洋上風力発電が多く設置されているが、米国では、設置場所の海域に対する連邦政府の認可が容易に得られなかったために、現時点では2カ所にしか設置されていない。だが、バイデン政権が温暖化ガスの排出を削減するため、政府主導で洋上風力発電の拡大を目指すと発表したことから、これから急速に設置数と規模を拡大するだろう。ホワイトハウスと、エネルギー省や商務省などの関係省庁が共同で、東海岸を中心に洋上風力発電を拡充する方針を発表したが、30ギガ(ギガは10億)ワットの発電能力を目指す。7800万トンの二酸化炭素(CO2)排出削減や、7万7000人の雇用を生み出すと期待している。その最初のプロジェクトはニュージャージー州の沖合になるようだ。トランプ政権時代には風力発電に拒否的政策がとられ、計画実施が出来なかったものもあったのと比べると、大逆転とも言える政策変更だ。

米国の洋上風力は殆どが着床式になるだろうが、幾つかは浮体式のものも含まれるだろう。計画が具体化すれば、その創出する雇用量はかなりのものとなる。一方では石油・天然ガスの開発プロジェクトは抑制されるが、全体としてみれば雇用量は維持できるだろうから、この新政策は米国民に受け入れられると考えられる。

日本の事業者や商社も参画し、発電量をカーボンクレジットとし、ノンカーボンLNGとして日本へ輸入するものも増えるだろう。日本の洋上風力発電プロジェクトが具体化するのはかなり先になるだろうから、米国の経験を日本に持ち込んでほしいとも思う。

 

 

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