効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■「ノルドストリーム」で損傷・ガス漏洩

ロシアからドイツに天然ガスを供給している2本の大規模導管に、原因不明の損傷が3カ所発生したようだ。写真で見ると、かなりの量のガスが海中に漏洩している。この漏洩は導管のガス圧が海底の圧力と均衡するまで続くから、地球温暖化効果の高いメタンが大気中に放散することになる。しかも海底の大型導管の損傷を修理するのは短期間ではできないから、早くても来年になると想定される。このパイプラインはロシア国営ガスプロムの子会社が運営しているから、ロシアが戦略的に修理を遅らせる可能性もある。

ウクライナ侵攻に伴う経済制裁に反発するロシアは6月以降、ノルドストリームを通じたガス供給を段階的に絞り、8月末からは完全に遮断している。「2」は、ドイツによる制裁で稼働を凍結済みだ。とはいえ、導管内にはかなり高圧の天然ガスが残っている。この量がどの位かは分からないが、発見されたのはデンマーク沖とスウェーデン沖の計3カ所。ドイツメディアによると、デンマークボーンホルム島では地震計が26日の午前2時と午後7時に「揺れ」を観測している、地震は発生しておらず、海中で起きた爆発の影響だった可能性がある。デンマーク政府が調査に乗り出した。ドイツなども情報収集を急ぐ。ロシアも同様の方向に向かい、おそらく大きく異常な自然現象の結果だとするに違いない。

西欧では天然ガスを地下貯蔵することができるから、この冬のガス欠は起きないだろうが、修理が長引けば、あるいは、ロシアが供給を拒否すれば、来年のガス供給は危機的状況になるだろう。アメリカなどが支援するとしても、それを受け入れるLNGの設備容量が大きくはないから、ガス不足は長く続くだろう。

 

 

 

 

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