効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ウクライナがロシアの原油輸送を停止させる

世界の石油、天然ガス価格が急上昇している。これがロシアを利していると考えたのだろうが、ウクライナのゼレンスキー大統領は、世界最大の独立系石油トレーダーVitolに、ロシアの石油を他の国に向けて海上輸送するのをできるだけ早く停止するように求めたらしい。最後の輸送が行われるのがいつ頃になり、それまでにどれだけの量の石油が輸送されるかを尋ねている。国民の流す血を輸送するのと同じだと表現しているらしい。

ロシアから石油が輸出されなければ、外貨も獲得できなくなり、ロシア経済には大きな打撃になる。それに対して同社は、ロシアの石油取扱量は急減すると回答している。さらには、ロシア市場から撤退するという声明も出しているらしい。そして、今年末には、ロシアからの石油輸出から手を引くとしている。だが、ゼレンスキー大統領のアドバイザーであるUstenkoVitolCEOに向けた書簡には、Vitolのこのような発表には信頼性がないと書かれていたという。

Vitolの本社はロンドンのバッキンガム宮殿の近くにあるが、ここから出された数字を取りまとめた調査機関によれば、同社が扱ったこの6月に行われたロシアからの石油輸送量は1,100万バレルを超えていた。ロシアがウクライナに侵入した224日以降で見ると、同社が3,800万バレルの石油をロシアの港から運び出したとの数字が出ている。この石油は、アムステルダムを初めとする欧州の港幾つかへの仕向けになっている。さらには、この石油は、欧州を経由して他の国に輸送されている可能性もあるらしい。現にインドの石油精製事業は、ロシアの侵入後、欧州経由でのロシアの石油取扱量が増加している。

Vitol社は、カザフスタンで生産された石油も,ロシアの港経由で欧州などに輸送しているという調査結果もあるらしい。同社はこの4月に、ロシアとは新規の原油、石油製品の取引はしないと表明したようだが、年末に向けて取扱量を急減させるようだ。1月の輸送量の80%ほどに減少しているという数字も出されている。

ロシアに対する経済制裁の一つになるものだが、実際にど今後のように具体化されるのかが分かるには時間が必要だろう。

 

 

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