効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■低濃度炭酸ガスの回収固定

エア・ウォーター二酸化炭素(CO2)濃度が低い排ガスからドライアイスを精製する設備を開発したと報じられている。従来はCO2濃度が90%以上の排ガスから精製していたが、10%程度の濃度の排ガスからも精製できる。脱炭素を進める工場向けに2022年度中に商用化し、25年度までに10台の稼働を目指す。比較のためにネットで調べてみると、吸う息の時は、「酸素が20.94% 二酸化炭素が0.03%」. 吐く息の時は、「酸素が16.44% 二酸化炭素が3.84%」だそうだ。

食品の運搬時などに使うドライアイスはCO2濃度を99%に高めてから固体化して精製する。これまでは製油所や化学コンビナートなどで化石燃料を燃やす際に発生するCO2濃度が90%以上の排ガスを使い、濃度を高めて精製していた。製油所は需要減などを背景に統廃合が進んでおり、ドライアイスの供給も逼迫している。空気中から酸素や窒素などを回収して濃縮する産業ガスの技術を活用し、子会社の日本海水の兵庫県赤穂市にある製塩工場に実証設備を導入した。CO2濃度が10%ほどの木質バイオマス燃料の排ガスを使い、現在は1日にドライアイスを100キログラム精製している。

木質バイオマス燃料は植物が成長時に吸収したCO2と燃焼時に発生するCO2が相殺されて、排出量が実質ゼロとされる。排ガスから精製したドライアイスが気化する際に発生するCO2排出量も実質ゼロとみなされる。木質バイオマス燃料を活用する企業などに新設備の導入を働きかける。

木質バイオマス燃料から排出されるCO2が実質ゼロと見なされると言っても、伐採された樹木を燃料にするのだから、樹木量が減少し、それだけCO2の吸収量は減少する。だから燃料に使った樹木に相当する量の植林をしなければ、長期的には大気中のCO2は増加することになる。その意味で、植林を事業に取り入れる企業が増えているのも頷ける。その意味で、木質バイオマス燃料を使うから気候変動に影響を与えないというのは駄目で、植林事業とのタイアップがこれから必要となるだろう。

 

 

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