効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■CO2回収

火力発電所のように化石燃料を使って熱を作り出しているシステムからは、地球温暖化ガスであるCO2が大量に排出される。気候変動抑制のためには、これを燃焼ガスの中から回収する必要がある。この回収技術がどこまで開発され、どの位の規模で行われるかについては知識がなかった。だが、今日の報道記事で、この回収が規模の小さい燃焼装置からも可能になっていることを知った。

その記事によると、三菱重工業は小規模な工場などで使う小型の二酸化炭素(CO2)回収装置で、2022年度内にカタログ販売を始める。受注後に生産を始める現状の仕組みから、あらかじめ見込み生産をしておき、出荷する体制に切り替える。納期を1年程度と、特注品の約半分に短縮できる見通し。脱炭素に向けCO2回収装置の導入が拡大するとみて、取り扱う装置のラインアップも増やし、需要増に柔軟に対応できる供給体制を構築する。

設置場所に一から建設していく大型のCO2回収装置と異なり、小型の回収装置は一定の段階までは工場内であらかじめ組み立てておくことが可能だ。脱炭素への機運の高まりで今後はコンスタントにCO2回収装置の販売が見込めるとみて、三菱重工は売り方を大きく転換する。これを見るとCO2回収が既に幾つかの工場などで行われているのだろう。課題は、その回収されたCO2をどのように始末するかということになる。

三菱重工はCO2回収装置で世界で7割以上のシェアを握る最大手だそうだ。CO2回収では、工場や発電所から出た排気を冷やし、アンモニア化合物を含む液体に通してCO2を吸着したうえで加熱し、分離・回収する。現在の回収コストは1トン当たり60~70ドル(6500~7600円)かかるが、35年までに30ドル程度まで引き下げる目標を立てているとのこと。環境対応に力を入れる事業所が急増するだろうから、コストダウンもやりやすいだろう。だが、回収したCO2をどのように貯蔵なり再利用するか、特に大量のものについては、まだこれからいろいろな手法が試みられるだろう。

 

 

 

 

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