効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

CO2から光合成でギ酸

太陽光発電からの電力を利用してCO2と水からギ酸を生成して貯蔵する。この貯蔵したギ酸から水素を生成する。ここまでが人工光合成の技術だが、さらに、生成した水素を使い燃料電池などで発電する。このため晴天の日に十分な量のギ酸をため込んでおけば、雨天や夜間でも発電が可能となる。このプロセスを実用化して、人工光合成ハウスの実現へ向けて動き出したのが飯田ホールディングス。人工光合成技術を採用した省エネ住宅「IGパーフェクトエコハウス」の実証実験を2017年内に開始することを発表した。大阪市立大学と共同で実施する。同住宅に搭載する人工光合成システムの目標は、雨や曇りの日が続いても10kWhの電力量を安定して生成できるようにすることで、この電力量は一般家庭が1日に使用する平均電力使用量程度だ。飯田GHDと大阪市立大学は、ギ酸の生成効率がこれまでの約6倍に向上する技術を開発。さらに研究を重ね、約12倍までに高めることに成功したということだ。そのギ酸精製設備は戸建て住宅の屋根に載せることができるほどのものだという。ギ酸は常温で液体だから、貯蔵輸送がやりやすい。新しい蓄電方式に育つかも知れない。